めまいの話し

2015-09-16

  めまいとは体のバランスを保つ機能に障害が起こって生じる症状です。日本では、およそ240万人の人がめまいに悩んでいると言われています。めまいの症状は、①グルグル(回転性)、②フラフラ(浮動性)、③目の前が暗くなる(失神性)の3つに分けられ、それぞれ原因が異なります。

  グルグルするめまいは、耳や脳に原因が多く、このうち最も多いのは頭位変換性めまいです。これは耳の奥に前庭という、体の回転と傾きを感知する部位があるのですが、頭を急に動かすことで、その中にある小さな石(耳石)が、ずれたり、剥がれ落ちたりして、めまいが生じます。めまいの8割が、この頭位変換性めまいで、通常30秒以内におさまります。次に多いのがメニエール病で、これはやはり耳の奥にある体の平衡機能を保つ蝸牛と言われる部位の中に流れるリンパ液が過剰になって生じます。耳鳴りや耳閉感を伴い、治まるまでに数時間を要します。入院が必要になることが多いめまいです。それ以外には前庭神経炎、聴神経腫瘍、小脳の病気などがあります。

 フラフラするめまいは、貧血、脱水、低血圧、高血圧、自律神経障害、脳梗塞、脳出血、椎骨脳底動脈循環不全など、様々な原因があります。とくにフラフラする症状とともに、ものが二重に見える、顔や手足がしびれる、手が震える、力が入らないなどの症状がある場合は、脳血管障害の可能性があるので、病院の救急外来を受診してください。

 目の前が暗くなる失神型のめまいは、血圧が下がったり、脈が乱れたりして、脳が虚血状態になるために生じます。夏場では、熱中症で体の水分が極端に失われたとき(高度脱水状態)に生じます。糖尿病の薬を飲んでいる人では、重症な低血糖になった時にも起こります。また不整脈や、睡眠薬の副作用でもめまいが起こることがあります。高齢になると平衡感覚は若い頃より衰えており、血圧を調節する力も衰えています。また血圧を下げる薬や糖尿病の薬、睡眠薬も常用している方が多く、めまいを訴える人が多くおられます。

 めまいを予防するには、急に頭を動かしたり、傾けたりしないようにすることです。また、頸部のマッサージは避けるようにしましょう。規則正しい生活を心がけ、ストレスをためず、睡眠を充分取るようにしましょう。薬をたくさん飲まなくても済むように、若いうちから生活習慣病の予防に心がけましょう。

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