アンチエイジングについて

2010-04-13

 最近アンチエイジングという言葉が流行しています。日本語に訳すと、「抗老化」「抗加齢」と言った意味です。人間は誰でもこの世に生を受けた瞬間から、「死」が運命づけられています。赤ん坊から、子供になり、成長し青年期を迎え、中年と言われる年代を経ると、壮年、老年となり、やがて死を迎えます。今日本人の平均寿命は男性で79歳、女性で86歳(2008年度)と言われています。ちなみに私の生まれた1955年の平均寿命は、男性63歳、女性68歳でした。この50年で日本人の寿命は急速に伸び、今さらアンチエイジングと言わなくても、日本人に限ってみると、その目的は十分達成れているように見えます。
 しかし昨今流行のアンチエイジングという言葉の中身は幾分違うようです。ただ長生きするだけではなく、いつまでも若々しく年を取っていきたいという意味のようです。有名人で例えれば、吉永小百合や由美かおると言ったところでしょうか。この願望は特に女性に多く、あるインターネットの調査によると、女性で老化の悩みを尋ねると、顔の老化が34%、体型の老化が25%、髪の老化が10%となっていました。具体的には、年をとると顔にはしわができ、胸も垂れ、お腹ばかりが膨らんでくるといった事でしょう。これらの悩みに付け込んで、今や老化を防ぐ「健康食品」の大流行りです。たとえば「皮膚の老化を防ぐ」をうたい文句に「コラーゲン」という健康食品が売られています。コラーゲンとは、結合組織、軟骨、骨や靭帯などに含まれる蛋白成分で、皮膚にも含まれています。そこで、皮膚のしわが出来るのはコラーゲンが減少してきたためで、コラーゲンを含む健康食品を食べると、肌がつるつると若い頃のように甦るというものです。食品では豚の軟骨や、魚の煮こごりなどに含まれていますが、これらは食品として口から取っても、腸の中で一旦アミノ酸というたんぱく質の原材料に分解されてしまいます。これらが再びコラーゲンとなって、しわになった皮膚に集まってくるかは、はなはだ疑問です。
 現時点で分かっている元気で長生きする秘訣は、二つだけです。それは、①体を動かすことと、②食べ過ぎないようにすることです。人は誰でも子供のころは動き回っています(最近はテレビゲームばかりして、外に出なくなった子供も多いようですが)。しかし、成人になると、体を動かす機会は減ってきます。体を動かさないと、筋肉は衰え、血液の循環も悪くなります。1日1万歩の歩行か、30分以上の運動を最低週2回以上行う習慣を身につけるようにしましょう。食事は油を使ったおかずは減らし、薄味を心がけましょう。食事の量も若いころの2~3割は減らして、間食は避けて下さい。禁煙も大事です。これらを続ける事で、今若い人は将来とも吉永小百合や、由美かおるのような若々しい体を保つ事が出来ると思います。

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