薬と健康食品

2012-05-23

テレビの健康番組を見ている方は多いと思います。患者さんからも、先日テレビでこういう薬を紹介していたので、あの薬を私にも使ってほしいと言われました。その方は糖尿病の患者さんで、テレビで言っていた薬を希望されました。その方は、今使っている薬で糖尿病は十分コントロールされていましたが、あまりにその薬を希望していたため、今使っている薬を止めて、新しい薬に変更しました。テレビの影響力の強さを改めて感じました。

健康番組以外でも、健康食品や薬のコマーシャルが多くなっているように思います。健康食品では、例えばヒアルロン酸やグルコサミン、COQ-10などが有名ですが、これらは数十年前から医薬品として使われていました。ただ、効果については不確かな点も多く、医師から処方される機会は減っていました。しかし副作用が少なく、比較的安心して使えるということで、健康食品として復活したわけです。これら健康食品を1か月何万円も購入して、毎月の医療費よりもずっと多くのお金を使っている人もいます。健康食品は、厚生労働省の審査がないため、「作ったもの勝ち」「売ったもの勝ち」という状況です。

新薬のコマーシャルも増えています。ただしこちらは、医師の処方箋が必要で、薬局で直接購入出来ないので、コマーシャルの最後には「医師に相談してください」という但し書きが入ります。花粉症や、コレステロール、増毛などの薬です。新薬は発売後10年間は特許が認められています。新薬の開発には莫大なお金がかかるからです。このため新薬は一般に高価です。ところが特許が切れると、開発会社以外の製薬会社でも製造、販売出来るようになります。こちらは開発費が要らないため、薬の値段も半分から3分の1程度に安くなります。いわゆるジェネリック薬品と言われるものです。最近は薬局や診察室でジェネリック医薬品を希望する患者さんが増えました。患者さん自身の自己負担も減るだけでなく、保健組合の負担も減り、医療費の節約につながります。降圧薬や、コレステロール、糖尿病などの生活習慣病では、長期間の薬の内服が必要です。したがって、これらの病気にかかっている人は、ジェネリック医薬品がお勧めです。

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