インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチン

2013-12-12

毎日寒い日が続いています。インフルエンザは例年12月末頃から流行し始めます。冬休みには一旦下火になりますが、1月末から2月にかけて再度流行の山があり、3月末頃には収束していきます。しかしここ数年は5月頃まで散発的に流行がみられるようになりました。

インフルエンザは突然の高熱、全身の関節痛で発症します。数日の発熱期間を過ぎ、おおよそ1週間で回復しますが、頑固な咳症状が続くことがあります。インフルエンザは、毎年ウイルスの形が変わるので、麻疹(はしか)や風疹と違って、何度でも罹ります。私も医者になりたての頃は毎年のようにインフルエンザに罹っていました。しかし最近はインフルエンザにはほとんど罹っていません。実は誰でも年をとるに従ってインフルエンザには罹りにくくなります。これはインフルエンザウイルスに対する免疫細胞が、過去のウイルスを記憶しているためです。またインフルエンザワクチンは毎年その冬に流行するウイルスの形を予想して作られますが、たとえ流行するウイルスの型に合わなかったとしても、ワクチンに含まれる抗原を免疫細胞は覚えています。従って毎年ワクチンを受ければ、それだけインフルエンザに罹る危険性は減っていきます。私が最近インフルエンザに罹らないのは、若い頃のインフルエンザ感染と毎年のワクチンの効果と思われます。

インフルエンザは若い人に多く発症しますが、健康な人はインフルエンザで死亡することはほとんどありません。しかし高齢者は、インフルエンザから肺炎を併発し死亡することがあります。インフルエンザが大流行すると、高齢者の死亡数も増加しており、これを超過死亡と呼んでいます。65歳以上の人はインフルエンザワクチンのほかに肺炎球菌ワクチンも受けておいたほうが良いでしょう。肺炎球菌ワクチンは、肺炎の起因菌のうちの一つである肺炎球菌に対するワクチンです。肺炎の起因菌は多数ありますが、肺炎球菌は起因菌全体のおよそ25%を占めていますので、予防効果は高いと言えます。また、肺炎になった時の医療費を節約する効果も期待されます。

肺炎球菌ワクチンの効果はおよそ10年間と言われていますが、5年経過すると2回目の接種が出来ます。堺市では昨年より75歳以上の高齢者には1回3000円の補助が出るようになりました。当院では75歳未満の人は6300円ですが、75歳以上の人は3300円で受ける事が出来ます。

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